本物のハチミツとは?偽物との違いは?
ハチミツは健康食品や自然派甘味料として人気がありますが、市場には残念ながら「純粋ではない」ものも多く出回っています。ここでは、本物と偽物の違い、表示の意味、そして消費者ができる選び方のポイントを解説します。
1.「純粋」「Pure」と書かれていれば本物…ではない?
日本では、表示が偽装されていなければ「純粋」や「Pure」と表示されたハチミツは、本物(=100%ハチミツ)とされています。ただし注意が必要なのは、加熱濃縮されたハチミツも「純粋」と表示できる点です。加熱処理は必ずしも偽物を意味しませんが、酵素やビタミンなど一部の栄養成分は減少します。
2.EU調査で明らかになった偽装の実態
欧州連合(EU)が2021〜2022年にかけて行った調査では、輸入ハチミツの約半分にシュガーシロップが添加されていたことが判明しました。これはつまり、見た目や味では本物と区別がつきにくい偽物が、多く流通しているということです。
3.日本での「はちみつ」の定義
ハチミツの分類や基準は、定める機関によって多少異なりますが、基本的な定義は共通しています。
東京都消費生活条例での分類
- はちみつ:ミツバチが植物の花みつを採集し、巣房に貯え熟成した天然の甘味物質。
- その他:精製はちみつ、加糖はちみつ、巣はちみつ、巣はちみつ入りはちみつ
全国はちみつ公正取引協議会での分類
- はちみつ:ミツバチが植物の花みつを採集・熟成した天然甘味物質で、水分は20%以下(国産は22%以下)などの組成基準に適合するもの。
- その他:甘露はちみつ、巣はちみつ、巣はちみつ入りはちみつ
どちらも、「はちみつ」はミツバチが植物の花みつを採集・熟成した天然甘味物質であることを前提としています。
4.偽物の作り方は驚くほど簡単
残念ながら、偽物のハチミツは簡単に作れてしまいます。
- 本物のハチミツに異性化液糖(コーンシロップなど)を混ぜる
- ミツバチに砂糖や異性化液糖を与え、それを貯えさせる(疑似ハチミツ化)
さらに、産地偽装も容易で、安い外国産を混ぜて高級国産と表示するケースもあります。
5.本物と偽物の見分け方
科学的な真贋判定は可能ですが、検査費用が高く、個人が行うのは非現実的です。
6.偽物を避けるための2つの方法
- 自分で養蜂をする:手間はかかりますが、確実に本物を手に入れられます。
- 信頼できる養蜂家や生産者から購入する:直売所や顔の見える販売ルートが安心です。
7.最後に
筆者としては、「好みの味であれば本物でも偽物でも構わない」という考え方も理解できます。しかし、健康や品質を重視する方は、やはり信頼できるルートでの購入をおすすめします。
ハチミツは甘味料であると同時に、自然の恵みそのもの。その価値を知ったうえで選ぶことが、最も納得できる買い物につながります。
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